川崎 焼肉 星美屋 頑張れ川崎コリアンタウン
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川崎市川崎区浜町4。
タクシーの運ちゃんに行き先伝えたら、
「セメント通りって言ってもらえば、すぐわかるよ。」
そーですか、そーなんや。
駅から遠いんで、始めッからタクシー利用決め込んでましてん。
帰りはバスか歩くか。
「セメント通りも大分すたれたからね。」
昔から憧れの地。
川崎コリアンタウン。
今日は、遂に念願かなって。
昔は遊びまくってた先輩に、当時は煙の館やった鶴橋の鶴一に連れてってもらって、
「こんなんでびっくりしてたらアカンで。日本にはなんぼでも焼肉の町があんねんで。ケツ青いの~。」
にしても鶴一の活気は凄かった。
中学からオヤジと焼肉屋に行ってた僕もさすがに赤身のカルビ、ロースとホルモンは唯一ハラミしか食った経験がなくて。
上着と靴と荷物を袋に入れる事。
カンテキの使い方。
初めて見るホルモンを見て、
いちいち聞いては覚えられへんからメモにとったり。
なんかめちゃめちゃ美味いタレはどなしたら作れるんか。
ホルモン部位の焼きあがりタイミングとか。
鶴一は、僕の焼肉アカデミーやった。
「神戸の新開地とか。
新宿そばのコリアンタウン、
上野、浅草。」
この先輩は80sからコリアンタウンというワードを普段使いしとったわ。
そんなとこにもあんのんかいなと当時は驚くばかり。
「俺も行ってないんやけど、川崎に凄いコリアンタウンがあるらしいねん。」
煙の向こうのカリスマ先輩が唸る。
それ以来、川崎は僕の憧れの地となったんですわ。
カワサキという響きは、
鶴橋同様に、
タレの甘い香りと煙モクモクマイティマイティな町の妄想が膨らむ素敵な町やと。
「若いリーダーがいてたんです。
町起こそうとがんばってた。
彼がいてた頃までかな。
大分前に亡くなったらしいです。」
と、タクの運ちゃん。
その後は、各店の方向がバラバラなって。
駅前に美味い焼肉店が急増して、わざわざここまで行かんでもようなって。
コリアンタウンさしかかり、
「ほら、民家ばっかりでしょ。
昔は両脇にたくさん大小の焼肉店がならんどったんです。」
今は有名店だけが残って、改装して、でかい焼肉レストランだけが10店も無い。
確かに知らん人が歩いたら焼肉ストリートとわからんレベルや。
土曜日夕方やや早めとは言え、人通りも少ないわ。
てか、
誰も歩いてへん。
「全盛時は、それは凄かったです。
通りに入ると、両側から換気扇の煙が吹き出して、タレの香ばしい臭いで、私も若かったから、お客さん送って自分は食べんと帰る我慢が大変で。」
先輩が言ってた光景はほんまやったんやね。
立ち並んだ木造の焼肉屋から煙が吹き出して、通り全体を覆う霞みかかった風景が僕のイメージ。
運ちゃんうなずき、
「そんな感じでした。
今は美味い店どこにでもありますからね。」
通り奥、お目当ての星美屋前に16:00到着。
なんや家から40分で来れた。
鶴橋もどこも同じやな。
珍しさが無くなって、鶴橋は新大久保みたく韓流ブームを活用して活気あるけど、昔のような焼肉聖地ではなくなってしもた。
観光客相手の店が多いし。
あの鶴一もテーブル無煙ロースターで面影もないし。
充分すぎる予習で、星美屋入店。
昔の面影を残す川崎コリアンタウン唯一の卓上ガスコンロの店や。
客は僕だけ。
広い店内貸切状態。
全盛時の賑わいを彷彿させる座敷テーブルの多さ。
しかも2階は座敷らしい。
時代の食堂然としたボロい館ながら、非常に手入れが行き届いていて隅々まで清潔そのもの。
小まめに気合いの清掃されてるのですね。
素晴らしい。
上カルビ1350円、
脂付き大腸648円
テッチャンやね。
大腸って、生々しいわな。
千切りキャベツ108円少な目、
ピリ辛ほしめんたい324円、
生ビール540円、
後から、ワカメスープ324円注文。
川崎焼肉クラシックスは量が多いから、今日はハシゴはせんと、憧れのの地に専念や。
計3294円。
安いな。
おおっ、
予想どおりしっかりのボリュームで、
脂身タップリのテッチャンぶあつ~っ。
上カルビも見事な霜降このプライスで。
干し魚のピリ辛めんたい美味い!
中ジョッキは大クラスのデカさながら、ビールは1杯では済まんな。
これは。
タレもよろし。
醤油淡麗系。
甘過ぎず、薄過ぎず。
さあ、
これは、綺麗に磨きあげられた国際什器 通称マジックロースターMA-2に頑張ってもらおか。
何がマジックって?
知りまへん。
知らんがなぁ。
知らんけどマジックロースターなんですわ。
小さいけど、あえぐようにデカい切り身も焼くから?
部品交換 普及してるから可能やとか?
かな?
行け!
マジックロースターっ!
Go!
カルビいける。
1350円とは思えん美味さ。
脂ほとばしるファイヤー。
更に脂付大腸のせて、
燃えろ~っ!
おっと、
ホルモンは、真ん中やで。
焼きすぎ注意。
ええアンバイ煮焼き上がりました。
美味いわ~。
カワサキ焼肉は千切りキャベツがマストアイテム。
脂香ばしいホルモンをキャベツと一緒に食らう。
オヤジ昇天。
ぱくぱく、生中進んでもう1杯。
やーっ、
しあわせ~。
ぴり辛めんたいも肉と肉を繋ぐ名脇役や。
日の明るい老舗焼肉店内は、やはり僕の貸しきり。
と、
団体客登場。
20人くらいか。
中央階段にどんどん吸い込まれてきます。
宴会みたい。
よろしいな。
やはり日の明るい17:00から宴会。
混ぜてほしいわ~ん。
「一人3500円なったら教えてもらって….
肉 足りますかねぇ。」
「前回大丈夫なんで、お腹いっぱいになると思いますよ。」
「大丈夫ですよね~ぇ。」
幹事さん大変でんな。
ヒツコくママに相談。
チーム若そうやから、よう食うんやろ。
にしても、
安い焼肉宴会やなぁ。
使いたいわ。
けど、誰と宴会すんねん?
うらやましい限り。
こちらは焼肉店では珍しい味噌スープ324円発注で〆。
癒されますわ。
クラシックスながら、清潔。
ロースターの手入れも素晴らしい。
安いのに、肉よし、ホルモンよし。
サイドメニューはユニーク。
ママさんたちの接客も良し。
ええ店でしたわぁ。
会計後の外はまだ明るいやん。
やっぱり人通り寂しく。
通り両脇にひしめく焼肉店から、濛々と吹き出す香ばしい煙で、
通り全体が霞んで見えたっちゅー全盛期の面影は、
やっぱりまったくおまへん。
残念ながら。
2016/06/12 (日)
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