瓦屋町 サッポロラーメン三浦 味噌ラーメン バターびたびた

このテーマの最重要店の認識です。
と、思う。
なんでか？
大阪に王道サッポロラーメンの名で、この2016年も大阪のど真ん中で営業を続ける店やから。

サッポロラーメンの看板は、
他に、
東部市場前、
加美、
弥刀、
長瀬、
と5店のみ？
あるけどね。
チェーンかどうかいってみんと。
ただ、ここの熊ちゃんマークが印象的でね。
これが気になる。
大阪だけのマニアにはたまらんローカル老舗チェーンですね。
Soul中古レコードで例えれば、ニュージャージー系のバーンズウィックレーベルみたいなのりかな。
ラーメンファンでも詳しくない世界つーわけです。

さて、
場所ですが、同じ中央区ですが、本町瓦町ちゃいます。
谷九と日本橋の間にある瓦屋町。
あんまり、出掛けへんエリアです。
クラシックスの青葉ラーメンは閉店しましたが、お弟子さんがやってる青葉ラーメンほんまもん屋が近くにあります。
クラシックス対決ですね。

かなり疲れた店構え。
テントは色のアセて。
ん？
店の名前がちゃう？

「本場純正ラーメン サッポロ」

サッポロラーメン三浦ちゃうの？
流行ってた60～70sはずぱりサッポロラーメンの命名は、版権や本家なんかが絡むのりで難しかったんかもしれませんね。
よく通ってる西田辺の店も、

「サッポロラーメン 本場」

やし。
サッポロラーメンが食える「本場」という店ってこと？
なんやろ。
へんなネーミングやとおもってたんよ。
普通なら、

「本場サッポロラーメン。」

になるばず。
つまりは、サッポロラーメンはサブタイトルでないとあかんねわ。

ガラッ、
この字カウンター厨房入口近くに着席。
開店すぐのまだ日の落ちん夕方やし、客は僕ひとり。
おっちゃん、バターラーメン バター びたびたでとは言えず、味噌バター注文。
いきなり初訪では言いにくいわ。
店内も外面と同じかなりのクラシックス。
やたら貼り紙メニュー多いし。
生き抜くために常連向けリクエストでこんななったんやろ。
卵焼きとか、
オムライス、
おっ、
カレーチャーハンあるやん！
絶滅寸前の。
まずは、生ビールと味噌ラーメンで様子見ですわ。

白髪まじりのマスター、静かに調理かと思いきや、サーブされた味噌ラーメンは、茹でもやしと炒めミンチとバターがトッピングのちょークラシックタイプ。
チャーシューなしやし。
んで、モヤシは鉄鍋使てたんやろか、どーも茹で仕込みのものみたい。

クラシックの中でも更に古いタイプはこれ。
オーダーから鉄鍋でモヤシや野菜炒めるのが王道の味噌ラーメンながら、60sあたりの創業店は、中華そばよろしく仕込んだ具材のトッピングだけで仕上げるパターン。
具材は先に仕込んどく初期普及タイプといえます。
そうスープだけを味噌で溶いてるやつです。
どさん子、
熊五郎、
沽譚、
他、
このタイプの方が多いんですわ。
これはこれで美味い。
三浦のはどーか？

美味い！
優しすぎる。
(かなり懐古的思い入れがありますけど。)
バター分厚く、まろやかな風味。
分厚い幸せ～。

中細麺は、本場とは違って縮れなし黄色くなし。
やわやわの茹で加減。
なんやけど、このスタイルにジャストフィット！
コクのスープというより、味噌汁みたいな美味さですな。
まあ、味噌汁にはバターいれんけどね。
クラシックとはいえコーンとモヤシの風味よし。
炒めミンチもね。
スープまで完食完汁ですやん。
やさすぅいぃ～。
マスターに支店あるんちゃうの？と聞くと、

「東部市場前知ってるんかいな。
あそこも他も、うちで修行したんや。」

マジで！
お弟子さんたちでしたか。
ここが原点なのね。
同じ熊ちゃんマークの。
自慢気に話すマスター。

思わずカレーチャーハン発注。
美味いんか？
今回は鉄鍋ふるって調理ですわ。
おおっ、見事な鍋さばき。
さすが。
これなら、炒めすぎの苦味はないやろ。
これこれ。

やー、
食欲そそるスパイシーな香り。
美味いっ！
マスターやるな。
これは、他サッポロラーメンも行っとかんと。
全店制覇目指して。
ご期待を。

会計で外出ると日は暮れて。

提灯に火が入って、
暗いとボロさが目立てへんから、
なかなかの店舗風情ですな。

2016/03/13 (日)