針中野 立ち食い居酒屋 こだいみょう

針中野駒川商店街は、数少ない大阪の繁盛商店街ですな。
まだ元気なんは、
天満、
十三、
関目、
千林、
淡路、
野田、
九条、
千鳥橋、
空堀、
黒門、
鶴見橋、
春日出、
粉浜、
あたりか。
繁華街は外せばね。
源ヶ橋は大分すたれたか？
好きやねんけど。

中でも、針中野駒川は、まっすぐ1キロ弱のアーケードが見事で、活気ある稀少な商店街ですわ。
名物店も多いし。
大阪ベストラーメンの彩々は創業はここやし、
日本一坪売上の高い鮮魚店の岩本水産もあるし。
幻の第3のお好み焼き豚吉もここ針中野と長居やった。

そして、
今もっとも界隈で人気の店は、格安握り寿司の大名やろな。
間違いなく。
で、
大名の親族？が営む立ち食い居酒屋、

こだいみょう

も、安い美味いで繁盛店のひとつやな。
実は内のオヤジがかなり通いつめてるみたいや。

「次に大阪帰ってくるときは、こだいみょうにいくで。」

鼻息荒い。
とにかく安くて美味いことを自慢したくてしょーがない感じ。
素直に行ってみたいと思う僕。
ちょっと本筋から外して、汚いけど安くて美味い店大好きな親子ならではの以心伝心なんやろな。
これは。

土曜日夕方6時、
すでにほぼ満席。
いや、満立ち。

オヤジ曰く、パチンコ屋の裏やから休憩飲みとか、勝ち飲みとか、やけ飲みとか、
とにかくパチンコがらみ飲ん兵衛が多いらしい。
とにかく、僕とオヤジも隙間に入ってダークダックス状態に。

オーダーはオヤジに任せた。
なんと、
凄いとは聞いてたけど、なんでもかんでも300円。
生ビールも、
刺身も、
一人鍋も。
いやーっ、これは流行るわな。
安過ぎ。
と、
マスターがオヤジの顔みるやいなや
マグロの刺身だしてきたやん。

おぉ、
見事な刺身。
そして、ボリューム。
常連のオヤジさすが。
これ、300円？
マジで。
3000円ちゃうやんな。
本家繁盛寿司やから、脇身がまわってくるんやろけど、ありえへん風景。
オヤジは、牡蠣フライ注文。

またなんと見事な牡蠣フライ。
こんな立派な牡蠣フライ何年ぶりやろ。
これも300円。
3000円ちゃうやろね。
物凄いコスパや。

美味いっ！
マグロも牡蠣も。
あまりに凄い300円やし、
僕がやんや言いながら、食っては写真撮るから、周りの客もマグロ刺身と牡蠣フライ大量発注。
皆さん満足そう。
そう、
内のオヤジはこれがしたかったのかも。
さぞかし、鼻高々、常連自慢で鼻ハルカスくらいまでのびてまっさ。
どれくらいペースで来てんの？

「週に3回くらいやな。」

嘘や。
もっと来てるやろ！
と思ってたら、
次々と店員さんが内のオヤジ参りに、

「いつも、お世話になってます。
息子さんやね？」

と、
同じ台詞。
実はオヤジと僕はハンコですねん。
幼稚園の頃は父親参観で、
先生が、

「はーい、皆のおとうさんと何処が似てるかいってください！」

の問題でどー見ても似てないから、困って気ーつこたクラスメイトが、

「耳！」

なんて言い出すくらい全然似てなかったんですけど。
DNAとは凄いんやなと最近は感心するほど、年取ってからそっくりに。
そして、
土手焼きと豚ペイ焼き追加。

「いつも、ビール3杯ですもんね。」

皆さんご存じ。
マグロ刺身、
牡蠣フライ、
生ビール3杯。
これで1500円。
と自慢気にオヤジ。
が、
今日は2品追加と4杯めに。
ダークダックスが嵐くらいゆとりができるも、
満席、
いや満立ちかわらず。

「閉店時間はネタが無くなる時ですねん。
飲むんは大丈夫ですけど。」

ママさんらしき店員さんが一言。
なるほど、このペースならネタ切れるわな。
早くくるのがよろしかろ。
オヤジはいつも4時らしい。
さすが。

写真の意味がわからんオヤジの問にブログの話をして、画像みせると、

「インターネットはようわからん。
やりかたも、意味も。」

最近ようやくメールができるようになったオヤジにはやっぱ理解不能らしい。
しゃーないわな。
それより、

「トイレがないから、帰ろか。
皆パチンコ屋のトイレ使こてるけど、それはしたない。」

プライド高いねぇ。
じゃ、行きは2km歩いたから、
帰りはタクシー乗りましょか。
お愛想！
で、3600円。
ビール8杯と肴4品やからね。
さすが、針中野。
さすが、こだいみょう。
これは凄いわ。

2016/03/13 (日)