カレー印度キャラ考察

※写真はクリックで拡大可

カレー店のイメージといえば、ひとつにはインド人キャラクターがよくあるパターンですが、最近の出店ラッシュには、関わりがないといってよいほど、キャラクターは登場しなくなってしまいました。

そういえば、市販固形カレーのパッケージからもキャラが消えてる。

大阪カレー訪店300店越えを記念して、少々掘り下げてみました。


僕らの少年時代はオリエンタルマースカレーのマース君なんかに慣れ親しんだ記憶。

いとこいのがっちり買いましょうにもでてたしね。

しかし今やスーパーにオリエンタルカレー無し!

あの印度キャラはどこから来てどこにいってしまったのか?

まずは、日本カレーの歴史を調べてみると、

1903
大阪ハチ食品カレー粉販売開始
1905
日露戦争海軍カレー
1910
なんば自由軒開店
1924
神保町共栄堂開店
1926
ハウスホームカレー粉発売
1927
新宿中村屋開店
1929
阪急食堂ライスカレー20銭はじめて本格的カレーが安価で提供。人気に。
1940
織田作之助が自由軒カレー紹介。人気に。
1941
太平洋戦争突入
1945
終戦
1945
名古屋オリエンタル即席カレー発売

なんと、商売ベースの生産スタートは大阪、店舗初も大阪です。

外食カレー普及したのも阪急大阪。やっぱ大阪カレーどころ!

ただ、ここまで印度キャラはでてこないです。
もともとインド料理店は民族装飾の範囲が一般的なようで。

自由軒も中村屋も共栄堂もキャラは登場しないんです。

そして終戦後の老舗店オープンラッシュとなるみたい。

1947
なんばインディアンカレー開店
1948
なんばはり重カレー開店
1948
銀座スイス開店カツカレー
1949
銀座ナイル開店
1950頃
オリエンタル販促開始
1951
渋谷ムルギー開店
1954
S&B即席カレー(固形初)
1956
銀座デリー開店
1957
メタル印度カレー発売(固形)
1960
グリコワンタッチカレー(固形チョコレート形初)
1962
オリエンタルマースカレー(固形)

オリエンタル名古屋、
S&B東京日本橋、
ハウス東大阪市、
メタル豊中市
グリコ大阪市
やっぱ西高東低なんか?

ここでようやくキャラが確認できるのは、

  1. インディアンカレー

    1947インディアンカレー開店

  2. オリエンタル販促開始

    1950代 オリエンタル販促開始

  3. 1957メタル印度カレー発売

この3つ。

インディアンはあのマークを創業から使っていたのか?(三番街オープン時には印度キャラがあったことを僕自身が記憶。)

オリエンタルの販促は真っ黒のマース坊やがメインキャラ。(インドと言うよりダッコちゃんぽいかな)

メタル印度カレー発売にはキャラがスタートからあったはず?

ついでにも少し後の重要項目も、

1969
大塚食品レトルトボンカレー発売
1969
三番街オープン、インディアン梅田開店
1971
札幌ジャンタ開店スープカレー
1974
新宿ハイチ開店ドライカレー
1973
神保町ボンディ開店

大塚食品も大阪ですな。
フロンティアオオサカ!

以上から1950年前後にはキャラ始まっていたかと考えられます。

外食ではインディアンカレー、
固形カレーはオリエンタル、
がキャラを印象づけた可能性が強いですかね。

急速なカレー普及とともにインドキャラがカレーのアイデンティティーとなり、
次に家庭的料理にまで浸透するなか、逆に印度イメージが必要なくなったかと。

今やカレーライスは日本食で定着してしまったし。

こんな時代、
オーナーの松尾貴史自身が印度シェフメイクで広告塔となる福島の般゜若カレーと
キャラとともに店員全員がターバンを巻く印度屋。(十三・京橋・森ノ宮)
といった店には、そのスピリッツとマニアックさを感じずにはいられないですね。

歴史も知ってらっしゃる。したがって美味しいし。

1951創業のムルギー

ちなみに写真のラストは1951創業のムルギーですが、インド人直伝と本石亭のマスターに教えてもらいましたがキャラは後付けらしいです。

がしかし、かなり個性的なイラストですな。

2015/07/23 (木)

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