第3のお好み焼き おさらい
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洋食焼きが原点の関西発祥お好み焼き。
大阪お好み焼きと呼ばれてます。
焼く前に具をまぜずに乗せながら焼く。
広島お好み焼きと呼ばれています。
第3のお好み焼きは、
起源は大阪ながら上記2つと味も見映えも明らかに違う。
- キャベツは必ずみじん切り。
- 山芋入り弱火でじっくり焼く。
- 仕上がり生地の水分が少な目の為、焼き上がりがハンペンかホットケーキなペロン状態。
- 縁と真ん中の厚さが近い。
- 具は豚たま命。余計なもんいれない。
- したがって、さくっと切りやすい。
- 大きさが小さい。デカイ分厚いなど食いごたえを求めるお好み焼きとは価値観が違う。
- 青海苔、鰹節はなし。生地を焼くときに焼きのりをトッピして一緒に焼きつける。香り立つ。
- ソースと同時にケチャップを塗りつける。
- 仕上げに中央にマヨネーズと和カラシをトッピ。
ハンペンお好み焼きと仮称しよう。
鉄板の芸術。
上品かつ食べやすいのが特徴。
海苔が歯につかない。
ケチャップマヨネーズでキャベツの甘味を増幅。
和カラシで大人。
これですわ。
はんぺんお好み焼きを認識したのは、先輩のグルメ話からやった。
「神戸三宮にスターってゆう店がありましてん。」
センター街の大丸よりにあった震災でなくなった店は、小ぶりのサクッと切れる豚たまが美味い店やったと熱くかたられるとフと思い出す店がありました。
縁と中央の厚さは同じなんて聞くと、じわじわと甦る記憶。
鉄板の芸術 お好み焼き 豚吉。
長居と針中野の2店展開。
10代に食べた豚吉のお好み焼きは明らかに他と違う。
べちゃべちゃせずに食べやすい。
甘い辛いソースやトッピが違う。
青海苔鰹節なしの歓び。
極端な話、普通のお好み焼きは家で焼くのとあんまり変わらん。
はんぺんお好み焼きは洗練されるが故、ここでしか食えん。
頑固マスターの店。
チャラチャラしたアベックがカウンター鉄板の前にすわると、わざと焼きそば焼く時に激しく混ぜてソースを飛ばす。
キャーと叫ぶ姉ちゃん。
またかいなと僕。
あまりにもインパクトがありましたんや。
が、90sならず頃 豚吉針中野店閉店。
長居も追うように閉店。
先輩のスターも震災で閉店。
僕もすっかりわすれてましたんや。
洋食焼き大阪スタイルは千房や風月きじやゆかり、なんぼでもゴージャスな店が広がりまくりでいつのまにか大勢になりましたが、ひとつだけ大阪人が忘れてしまった名店がありますな。
それが
ぼてじゅうです。
はんぺんお好み焼きの原点はぼてじゅうに間違いない。
ぼてじゅうの創業はなんと、玉出。
リスペクトはんぺん系が集まっている?エリアが南大阪なのはこれが理由ではないか。
そしてなんと玉出から南に進出の際に生まれた新スタイルが唸るような逸話と知りました。
宗右衛門町の新店のターゲットは場所がら水商売の女性ということで、
- 小ぶりのサイズ
- 切りやすい食べやすいキャベツみじん切り
- 歯につく青海苔、鰹節なし
- 磯風味に焼きのりをひっくり返す前にトッピ。
- 女性受けでマヨネーズケチャップ和カラシがトッピ
大ヒット商品となり看板メニューとなったらしい。
なんとはんぺんお好み焼きのほとんどがここで完成してますな。
更に今や当たり前のお好み焼きマヨネーズは、ぼてじゅうが元祖であることも驚愕!
どこまではんぺん状態やったかわからんのですが、今のぼてじゅうは大阪お好み焼きに影響されたんか元々なんかベチャタイプで、トッピも大阪スタイル。
ぼてじゅうは2011年閉店した道頓堀本家が無くなって、2つの会社が経営してますが、
大阪ぼてじゅうは、ほぼ大阪お好み焼きスタイル。
ぼてじゅうグループ(全国展開はこちら)もほぼ大阪お好み焼きスタイルばかりやけど、豚たまだけが和カラシとマヨネーズだけトッピで面影がありんす。
取材はこれからよ~ん。
楽しみやな。
2015/10/14 (水)
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